香港でも芸術の秋| ティツィアーノからブルース・リーまで
朝晩、やや秋めいた風が吹くように思える香港ですが、ハイキングにはまだ日中暑い…ということで、涼しい館内で楽しめる「芸術の秋」求めて、最近訪れたところを2つをご紹介します!
The road to the Baroque展(尖沙咀/Tsim Sha Tsui)
ティツィアーノの『ダナエ』(冒頭写真)が来るということで、まずは行きたかったこちらから。バロック時代独特のドラマチックでコントラストの強い絵が、照明を落としたギャラリーに並びます。日本の展覧会を想像するとどうしてもコンパクトではありますが、観覧者も少なめで、ダナエに黄金が降り注ぐ様子までゆったり見ることができました。小学4年生の長女は神話になぞらえて、年長さんの次女は、習っているバイオリンや好きな動物などを探しながら。
一回で全てを吸収するのは大人だって大変ですし、子連れの場合は、図書館のように何回か足を運んで、その時の気分にあった見方ができればいいなと思っているので、入館料のお値ごろな香港のスタイルはありがたいです。会場を出たところでは、水で書く毛筆の体験スペースも。こういう気分転換があるのは、子連れにも嬉しいところ。
HKMOA :企画展開催は2022/11/2まで
この美術館は、立地がいいのも行きやすいポイント。美術鑑賞の後は、以前ご紹介した『bluhouse』にてお茶、なんて優雅に過ごせるのもいいですよね。残念ながら、以前とってもお得だったスイーツセットは値上がりしていて、今回はジェラートとピザをオーダー。スイーツ大好きな姉妹も、小腹が空いた私たちも一度に満足できるこちらは、これからも重宝しそうです^^
敦煌展(沙田/Sha tin)
打って変わって、沙田から少し歩いたところに突如現れる博物館にも行って来ました。今回の特別展のテーマ『敦煌』とは、かつてシルクロードの分岐点として栄えた中華人民共和国甘粛省北西部の都市のこと。近隣にある莫高窟とそこから出た敦煌文書で有名とのことで、お恥ずかしながら、私は今回初めて地名を聞いたのですが、びっくりするほどの盛況ぶりでした。
紀元前からの歴史の流れがわかるようになっており、とりわけ仏教芸術が花開いた様を見ることができます。遣唐使や遣隋使が、このアートを見たかもしれないと思うと、その文化度の高さに対する衝撃が容易に想像できるよう。ちなみに、この美術館の常設展には、ブルース・リーブース、香港舞台・映画・娯楽ブース、陶磁器ブースなどがあって、香港らしさを感じることができる意味では、一回行ってみても面白いかなと思います。
常設展の方が撮影禁止の場所が多かったのですが、入り口には、巨大なブルース・リーの像があったり、プリクラみたいな機械で映画の名シーンと一緒に撮れたりします!
香港文化格物館 企画展開催は2022/11/21まで
LCSD Museum Passが使えます!!
今日ご紹介する2つの美術館は、どちらもLCSD(the Leisure and Cultural Services Department) Museum Passで入場することができます。年間パスポートは、家族(4人まで)用で100HKD。企画展も対象なので、とってもお得です。購入は、施設のチケット売り場にて。大人はHKIDカードが必要です!対象になる施設はこちら→Hong Kong Museum of Art/Hong Kong Museum of History/Hong Kong Heritage Museum/Hong Kong Science Museum/Hong Kong Space Museum/Dr Sun Yat-sen Museum
今秋、M➕に今度草間彌生氏の展示が初の有料企画として来られることも発表されましたね。(12 Nov 2022〜14 May 2023)
故宮博物館も、一時期よりチケットが取り易くなったようなので、来月再往する予定です。
いかがでしたでしょうか。休みの日の過ごし方が難しいこの頃ですが…Discover HKのヒントになれば嬉しいです^^
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