香港、台風でどうなる?シグナル8とは。

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目下、「koinu」という可愛らしい名前の台風が、香港で猛威を振るっています。

折しも、日本は三連休。日本からお友達が来ているタイミングでの台風ということもあって、できるだけ状況を整理するべく、香港の台風の際の対応について、まとめました

まず、香港気象アプリを入れるべし

香港は、「気象警報」によって、公共交通機関の運行、行政機関や学校等の運営、ショップやレストラン等の営業が決まります。アプリ「MyObservatory(iphone/android)」では、公式にリアルタイムで状況がアップデートされるだけでなく、「何時以降に、警報が引き上げられる/引き下げられる可能性がある」といった、今後の気象見通しもコメントがでるので、とても参考になります。

アプリが難しい方は、こちらでも現状が確認できます。

気象警報の見方

大きく分けて、「台風の大きさを示すもの」「雨の強さを示すもの」「風の強さを示すもの」「洪水、波の高さ、土砂の状況を示すもの」「気温に関するもの」などがあり、赤字の二つが主に旅行や生活で関係してきます

警報・注意報一覧:https://www.hko.gov.hk/en/wxinfo/climat/warndb/warndba.shtml

警報のタイミングによっても対応が異なるため、オフィシャルなものではないですが、おおまかに、警報による香港の動きは、次のようになります。特に注意すべきは、シグナル8以上です。

「台風の大きさを示すもの」

T1…台風が近づいている時。台風らしい風を感じることはあるものの、雨は降っていないことも。

T3…T1から引き上がっているが、雨を伴わないこともしばしば。今後の動向に注意する。幼稚園は休みになるところが多い

Signal8(シグナル8)…強い台風の影響が想定される場合に発令される。前日に予告された場合、当日朝に発令中の場合、すべての学校は休校。多くのショップ、レストラン等、クリニック、領事館などが閉まる。また、日中に発令された場合においても、営業時間が短くなったり、営業しないこともある。スーパーも通常通りの営業ではなくなることが多く、買いだめする人で混む。

多くのバスが、発令2〜3時間以内に停止される。MTRとエアポートエキスプレスは間引き運転となることがある。タクシーは稼働数がかなり減って、捕まりにくくなる。お昼までに解除されれば、午後以降は通常に戻るところもある。

Signal9(シグナル9)…かなり強い台風の影響下にある場合に発令される。空の足に大きな影響が出る可能性もあり、MTRとエアポートエキスプレスの運行は個別に状況を見ながら、運休されることもある

Signal10(シグナル10)…特別に威力の非常に強い台風について発令されるもので、数年に一度程度。浸水被害だけでなく、市内の木々などが倒れたり、ガラスが割れたりすることもある。

(シグナル9発令中の駅掲示板の様子)

「雨の強さを示すもの」

台風によるものかどうかに関わらず、大雨の指標となるもの。

黄雨amber rain/アンバーレイン)…30mm/hの雨
赤雨red rain/レッドレイン)…50mm/hの強い雨
黒雨(amber rain/ブラックレイン)…70mm/hの激しい雨

の三種類があり、幼稚園は黄雨以上、学校は赤雨以上、オフィスや交通機関は黒雨で休みになることがある(詳しくは、発令のタイミング、シグナルの有無、施設によって異なる)。今回のように、シグナルとあわせて発令されることもある。

もっと詳しく状況を知りたい時

状況が何もわからないと、どうしても不安になるもの。こちらでは、台風は号数ではなく「名前」で呼ばれるので、Google等で、台風の名前をアルファベットで入れて検索すると、新しいニュースがヒットしやすくなります。また、レストラン等を予約している場合、営業するかどうかは電話して確認するのが一番確実です。

今回、予約していたレストランは奇跡的に営業していたので、お伺いすることができましたが、その様子はまた改めて。

旅行中に台風で警報がでてしまうのは、とっても残念!けれど、日本の感覚でお出かけしても、「え、お店が全然空いていない…」となるかと思います。やはり危ないので、無理して出歩くのはおすすめできません。ご参考になれば嬉しいです!

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