香港の病院、日本とどこが違う?香港で人気の病院は?

海外赴任AtoZ

海外でリアルに心配な、病院事情。香港には評判のよい病院が沢山あり、戸惑うことは殆どありませんが、勿論日本と同じではありません。私が香港に来て「日本とこんなところが違うんだ!」と印象に残った病院事情をご案内します。2ページ目に、我が家が複数回通院した病院リスト付き。

予約は病院ではなく、先生の名前で取る

日本では、病院側が担当医を決めてくれる所が多いですが、香港では病院ではなく、医師に対し予約を取ります(美容院に近いイメージ)。複数のドクターが一堂に介するようなタイプの病院では、受付で「どの先生への予約ですか?」と必ず聞かれるので、ドクターの名前を確認しておきましょう。個人ドクターの場合、駅近のオフィスビルに、クリニックが軒を連ねる形式ということも、よくあります。

日本語で受診できるところがとても多い

最初は右も左も分からないので、会社経由で加入している保険会社に連絡し、症状にあわせた病院を紹介してもらっていました。その中で、日本語可なところってこんなにあるのかと驚きました。私が実際に経験したのは、①日本語のわかる看護師さんがついてくださる②先生自身が日本語がわかる③保険会社経由で病院外から通訳をつけてもらうケース。恵まれすぎているほどの環境ですよね!

また、英語・広東語対応のところも、基本的に先生は患者にあわせてゆっくり丁寧に話してくださいます。もともと医療用語は難しいものですし、聞き返したりしても、嫌な顔は全くされません。

分業制が進んでいる

日本でも、例えば最初に内科に行き、そこから別の専門性の高い病院に紹介されることはよくありますが、紹介先というと、総合病院、大学病院など高度な病院が多いように思います。一方、香港は、いわゆる町医者自体が専門性を持っているケースが多いため、(縦ではなく)横に紹介される感覚があります。実際、香港で産婦人科から内分泌科へ紹介された時も、予約もとりやすかったですし、受診もスムーズでした

また、歯科の「一般歯科(虫歯予防、治療)」「審美歯科」「抜歯」「矯正歯科」は全く別物で、横同士の連携は紹介状が基本です中には総合歯科もありますが、先生は明確に担当がわかれています。

なお、紹介状自体も「必要なら書くし、他に知っているところがあればそこでもよい」といったゆるい感じです。

検査結果は自宅に郵送される

診察時に検査を行い、その結果に数日がかかる時、検査結果に問題がなければ検査結果は郵送され、再度病院へ行く必要はありません。検査結果で今後の治療方針を話しあうことが必要な場合のみ、予約を調整する形。とても合理的で、日本もぜひそうなってほしいと感じました。

お薬はその場で出る

昔の日本と同様で(とかいうと、もう年がバレるのでしょうか?)、①会計の際にお薬を手渡されるケースと、②同じビルに入っている病院が使っている処方箋薬局で薬をもらうパターンがありますが、お薬もらうのに待たされた!というようなことは皆無。とてもスムーズでありがたいです。

ちなみに、ドラッグストアで薬剤師に相談できるカウンターがある場合もありますが、扱っている薬はあくまで一般用で、処方箋が必要な薬の取り扱いはありません。

▶️次のページは、我が家が実際にお世話になった病院のリストです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。