<日本語がピンチ>滑舌を直したい

香港ブログ

密かに長年悩んでいた「長女の滑舌」。子供の頃は舌足らずで可愛らしいけれど、だんだんと語彙が増えるにつえ、聞き返すシーンも増え、このままでは日本に本帰国した時に「日本語で話したがらなくなるのでは?」と心配する程になっていました。そんな中、ご縁あって、専門家の元で滑舌を矯正するトレーニングを受け、無事修了できました。同じお悩みをお持ちの方へ!

きっかけは、保育園の先生に呼び止められた時でした。

保育園時代(4歳)

保育園のお迎えの時に呼び止められて、滑舌が悪いことを先生に指摘される。治すなら早い方がいいと言われ、歯科医受診を勧められる。歯科医では、専門外であることを示唆された上で、寝るときにマウスピースを装着して舌の筋肉を鍛える方法を提案されました。しかし、その時アトピーにも悩んでおり、寝るときに過度なストレスがかかるのではないかと、見送ることに。
他に<発音矯正><発声トレーニング>などを検索するも、大人向けのものばかりで行き場を失う。

香港一年目、悩み深まる(5〜6歳)

舌足らずなだけでなく、同じに聞こえるひらがなが明らかになってきて(か行、さ行、た行とその濁音)ききかえしてもどちらを言っているのかわからないケースが増えてくる。「ねぎ」も「ねじ」も「ねじ」にきこえる。折しも、英語で独り言をいうシーンも見られるようになり、日本語の発音が悪いままで帰国したら、お友達と日本語で話すのをいやがりそうな気がして焦る。

香港二年目、トレーニングスタート(6〜7歳)

困り果てていたところ、ひょんなことから香港でご活躍されている<言語聴覚士>の方と知り合い問診を依頼する。その結果、舌足らずの問題だけでなく、発音するときの口や舌に癖があり<音のひずみ>になっていることが判明。(その際、長女の場合、あくまで口の動きのくせなので、マウスピースでは治らなかったこともわかる)。ちょうど先生の本帰国が決まった折で、オンラインで訓練スタート。

個人差が大きいところかとは思いますが、先生と相談の上、長期休暇等は除いて、約半年間、週に1回、30分のレッスンをお願いしました。また、教えていただいた発音方法で、毎日課題の例文を読み上げる練習を続けたところ、半年経つか経たない頃から、娘に聞き返すことがなくなり、会話がスムーズに。

最近は、バイリンガルあるあるで、娘から私が聞き返されることは増えましたが・・・それが笑える心の余裕ができたことをとても嬉しく思っています。

トレーニングを受けて

お恥ずかしながら、「言語聴覚士」の方は病気等で発声が不自由になった方のリハビリをされているイメージが強く、そういった方だけでなく、滑舌や吃音などに悩んでいる児童も幅広く指導されていることは、お会いして初めて知りました。それでいて、問診によって、娘の癖や傾向を指摘していただくまで、全く何がだめなのか、どうやれば治るのか気付かなかったことを思うと、専門家にかかることの大切さを身にしみて感じた次第です。

娘の場合は、英語の方が発音が安定していたので、英語からのアプローチを混ぜていただいたりと、きめ細やかに本人にあったやり方を選んでくださっていたのは、本人にとってもやりやすかったようです。また、コロナ発生前からコロナによる休校中も、Skypeで変わることなくトレーニングを受けられたのは、オンライン授業のいいところだったなと思います。

最後に、娘の感想です。

・ちゃんと正しく発音できるようになって、嬉しい。

・練習でいっぱい言葉とか文章とかを読むから、知らないことがたくさん知れてよかった。(日本の学校で教わるような言葉は娘も知らないものが多々あり、それはひとつひとつ丁寧に先生が教えてくださっていました。)

・先生がとっても優しくて、楽しかった。

 

この滑舌のことで一番ストレスだったのは、「解決方法が分からない」「誰に相談すればいいか分からない」ことでした。なので、きちんとした指導のもとトレーニングすれば治せるものだということも含め、少しでも知っていただける機会になればなと思います。
副島栄美(そえじまえみ)先生のプロフィールはこちらから。今は日本にお住いですが、香港での駐在経験を生かして海外で子育てされている方のご相談にも積極的にのってくださっています。朗らかで優しく、とても頼りになる先生です!

 

 

 

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