【2023夏の子連れ旅】アートと宮殿と建築!ウィーン観光編
クリムトに囲まれる幸せ。ベルヴェデーレ宮殿
続いて、ウィーンを代表する画家、クリムトの『接吻』があるこちらの宮殿。デコラティブな装飾が、モノトーンでまとめられているこの匙加減。
『接吻』といえば、絡み合うよう男女の豪奢な金色の洪水のような画面が思い浮かびますが、足元は草花咲き乱れる断崖になっていて、その草花の表現も素晴らしいんです。今回はクリムトが庭園を描いた作品のアートポスターをお土産にしました。
未完成の作もいくつか展示されており、独特の雰囲気があって見られてよかったです。MTR駅からは少しあるので、トラムが便利です。
王宮で、皇妃エリザベートの人気を垣間見る
王宮には、オーストリア皇帝を虜にする美貌を持ちながら、自由への憧れを募らせ、悲劇のヒロインとなった皇妃エリザベート、通称シシィが暮らした部屋や衣装などが展示されています。個人的には、シェーンブルグ宮殿がとてもよかったのでそれと比べると規模が小さいと思いましたが、シシィの人気ぶりを間近にできる場所でした。
白亜の壁面が美しい、アウグスティーナ教会
教会もいくつか周った中で、特に印象に残ったのがこのアウグスティーナ教会。どこまでも白く静謐な壁面に黄金のシャンデリアがシンメトリーに配されて、とても美しかったです。
ここでかつて、マリア・テレジアとフランツ1世(マリー・アントワネットの両親)、皇后エリザベートとフランツ・ヨーゼフ1世の結婚式が行われたそう。
あのザハ・ハディド氏が設計した図書館
最後は、ウィーンでとても楽しみにしていた、ザハ・ハディド氏が設計を手がけたウィーン経済大学内の図書館・学習センター。プリツカー賞を2004年に受賞なさっていることを考えると、2008年着工のこの建築はまさに円熟期といってもいい時期に建てられています。
この角度感!!
手すりからパネル、照明に至るまで完璧に整えられたディテール。
入り口部分の柱でさえも地面と垂直になった構造はなく、それが、垂直面が多くならざるを得ないはずの「図書館」に取り入れられているということがなんとも楽しいですよね。
さすが、フランク・ゲーリーと共に三次元曲面の設計によって建築界をリードしてきたザハ・ハディド氏。CGから抜け出たような重力を感じさせない建築は、中を歩くとその良さをより体感できるように思います。
キャンパスには他にも世界の建築家たちのデザインした建物があり、こちらは日本人建築家、阿部仁史氏によって手がけられています。
街自体が、産学近隣都市的なところなのですが、このマンションも、幾重にもフラフープを回しているようなデザインが、とても街の雰囲気と合っていて素敵でした。少し中心地からは離れますが、アクセスも悪くないので、建築好きの方にはぜひお勧めしたいです。
次は、ウィーン街歩き・グルメ編に続きます!
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