5/29〜東京に巡行|ルノワール×セザンヌ 展へ、子供と行ってきました!

香港ブログ

春休み、5/7までMOAHKで開催中の展覧会Cézanne and Renoir Looking at the World』に伺ってきました。

印象派・ポスト印象派の中でも、ルノワールとセザンヌにフォーカスした企画展。二人の作品の蒐集家であった、画商のポール・ギヨー厶のコレクションを核に組まれた本展示。

モネのように筆触分割の手法を追求し、形がどんどん曖昧になっていった印象派ならではの表現とは異なり、輪郭を保ちつつ、独自の作風を切り開いていった二人の作品。セザンヌは当時印象派のグループから距離をおいていたようですが、ルノワールとは親交があったそう。

同じモチーフを扱った絵を対比させた展示の仕方はとても見やすくて、子供もすぐに、「この絵はルノワール」「この絵はセザンヌ」と当てられるようになりました。

この色の美しさと奥行き、そして空気感。右下の道化師の衣装を着た絵は、ルノワールの三男坊ココ(本名はクロード)。写真がなかった時代に、衣装が気に入らなくてふてくされている息子を微笑ましく思う家族の一コマを、こんなふうに残せるなんて、それだけで胸がいっぱいになってしまいます。

この絵は、三分割されたのち、一枚の絵に修復された修復跡まで、間近で見ることができました。

彼らに影響を受けたピカソらの絵の展示が花を添えて。

香港の企画展の素晴らしいところは、なんと言っても、人が少ないこと…!平日の昼間ではありましたが、角度を変え、距離を変え、たっぷり堪能できました。

また、眺めもいいので、残りの会期も少ないですが、ぜひ気候のよい時に、お散歩がてら行かれてみてください^^

 

HKMOA

 

Until: 2025.05.07

Venue:The Special Gallery, 2/F

Fee:$50 (Standard)/$35 (Group)/$25 (Concessionary)/Free (Museum Pass)

 

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この展覧会は、この後『オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ —モダンを拓いた2人の巨匠』として、日本へ巡行予定です。2025年5月29日(木)〜9月7日(日)まで、東京丸の内の三菱一号館美術館で見ることができます。

この界隈は、例年ゴールデンウィークに、世界最大級のクラシック音楽祭ラ・フォル・ジュルネTOKYOで盛り上がるエリアでもあります。2025年は5月3日(土・祝)~5月5日(月・祝)、会場は東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町 他ということで、あわせてぜひチェックなさってください^^

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