Art Basel Hong Kong 2025 |世界のアーティスト作品が一堂に。展覧会情報も!

例年3月の最終週末に開催されている、アート・バーゼル香港。今年は、一般向けには3/28〜30の日程で開催されました。
Art Baselとは?
スイスのバーゼルで1970年に始まった世界最大規模のアートフェア。マイアミに次ぐ三番目の都市として、香港では2013年から開催されています(2022年よりパリもスタート)。今年は、この香港の地に42の国と地域から 240 のギャラリーが集結し、70カ国以上から、約91,000人の来場者数があったそう。
サザビーズも同じ会場でオークションをしていましたし、アジアの中で、香港のアートマーケットのステイタスの高さを感じます。
アート初心者でも楽しめる?
日程によって多少違うものの1万円を超える、決して安くはない入場料。ですが、空港にいるかのように様々な言語が飛び交い、世界中で選びぬかれたギャラリーが2フロアをまるまる埋め尽くす空間に期待が高まります。
Art Baselの面白さだと思うのは、①所有できるという夢がある?!②毎年テーマがあり(今年は「再構築」)、社会情勢を反映したトレンドがある ③名門ギャラリーが多数参加している(時にはアーティスト本人がいらっしゃることも)というところでしょうか?
「現代アートなんてよく知らないのに、行きづらい…」という心配はまったく無用です。
VIPのための時間帯は明確にわかれており、コレクターに向けた重要なイベントはそこでクローズドに行われているので、一般入場は案外気楽なもの。ウンチクも何もいらなくて、必要なのは、楽しむ心だけ。
今年が初めてなので去年との差まではわからないのですが、「再構築」ということなのか、名画をベースにしたものや、写真と絵画、あるいはコラージュの合間をいくような作品や
Jaclyn Conley Two Eves(右奥)
Vik Muniz A Bar at the Folies-Bergere, after Edouard Manet/Yasumasa Morimura Self-Portraits throughh Art History (Van Gogh’s Room)
素材では、糸を使った作品が印象的でした。
Francesco Vezzoll PEEP SHOW / ASHFIKA RAHMAN Behula These days
また、香港開催とあって、アジアのアーティストの出展が多い中で、日本人アーティストに惹かれるものが多く、
この香港の街並みの温度感!
Naoki Tomita Hong Kong (Night)
Satoshi Ohno /Yayoi Kusama/Tomoko Kashii Classroom Painting, Clipping/Ataru Sato Longing
美しい色が写真に撮れず残念! Reina Miyake Enduring Surface of Water 2025
草間彌生さんや村上隆さんといった大御所はもちろん、まだ美術館には並んでいない、同じ時代を共有しているからの面白さも感じる絵もよかったです。それこそ個別に情報を仕入れてギャラリーを覗くことを思えば、スクリーニングされたアートが一堂に見られるのはやはり贅沢!
ギャラリーの方も、質問に親切に答えて資料を見せてくださったりするので、そういったやりとりができるのもこういったイベントの醍醐味かもしれません。今後いつか個展にも伺いたいなと思った方の名前は、しっかりメモして帰ってきました。
Kenjiro Okazaki(5連作)
ちなみに、会場でアートの他にもう一つ目を奪われたのは、集う人の仕立てがよくお洒落な服装と、ギャラリーの方たちが使っていたテーブルと椅子。私はやっぱり家具が好きで、それによって引き立てられた空間が好き。
いつかミラノサローネに行くのが長年の夢なので、遠くない将来に叶えたいです!
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香港では、現在、M+で「ピカソ-アジアとの対話」展が3/15~7/13まで、HKMoAでも、「セザンヌとルノワールの世界-オランジュリー美術館・オルセー美術館の名作展」が5/7まで開催中です!春休みに、GWに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
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